商品やサービスを利用してもらうためには、対象にその商材を認知してもらう必要があります。その認知させる手段として広告があります。広告には様々な手法があり、代表的なものはテレビやラジオといったマスメディアを使ったコマーシャルの放送、新聞の折り込みチラシ、近年はウェブサイトの利用履歴等からカスタマイズした「パーソナライズ広告」などがあります。
人間は、最初に受けた印象が後まで影響する傾向があります。これを心理学では「初頭効果」といいます。
例えば、「Aさんは優しくまじめで人づきあいが上手だけれど、嫉妬心があって疑り深く、感情的な面がある」と言われた場合と「Aさんは感情的で疑り深く、嫉妬心もあるが、人づきあいが上手でまじめで優しい」と言われた場合では、どちらに好印象を抱きますか?心理学者アッシュの実験によると、多くの人がより好印象をいただいたのは、ポジティブな情報を先に並べたものでした。
これは広告にも適用されます。同じ商材の広告にしてもより好印象を与えられるようにする必要があります。これに関してはテレビCMが分かりやすいでしょう。同じ商品のCMでも、放映後クレームが殺到するものとそうでないものがあります。実際に見比べることで「どのような表現は受け入れられないのか?」ということを理解するたすけとなります。
ユーザーとの接点を増やすのがカギ
認知度を高めるためには単純に露出する回数を増やすことも必要です。これに関して言えば、娯楽作品のメディアミックス展開が好例です。
メディアミックス展開とは、ひとつの作品をアニメやゲーム、小説などさまざまなメディアで提供し、認知度を高める方法のことです。有名なものであればアニメとプラモデルが大ヒットし、いまだに新作アニメやおもちゃが販売され、さらにはJR東日本とともにスタンプラリーを開催するなどなど、勢いがとどまらない「機動戦士ガンダム」シリーズがあります。
幸いなことに、現在はメディアミックスが行いやすい環境です。比較的低予算でもできるメディアミックス広告として、DMとウェブ広告を利用し、自社のウェブサイトに集客する方法があります。この方法をとる場合は、DMに力を入れることをおすすめします。
メディアミックスに活用するDM施策の注意点
重要なことは、「いかにウェブサイトにアクセスさせるか」という点です。ワンクリックでアクセスできるウェブ広告よりも、URLを入力する手間がかかることを忘れてはいけません。QRコードを添付することでURLを入力する手間が省けますが、スマートフォンを含む携帯電話向けの手法であることをご留意ください。PCでアクセスするユーザーのために、URLは可能な限り入力しやすい短文、あるいは「〇〇〇.com/campaign2020」のように、覚えやすいものにしましょう。
また、デザインにも注意が必要です。そのDMを見て何をしてほしいのか?という点が一目で分かるようにしましょう。今回は「ウェブサイトにアクセスしてほしい」のですから、「詳細はウェブで」のように、分かりやすい誘導文句を掲載しましょう。
ほかに、費用対効果を高めるためにDM発送を代行する業者に発送依頼を出しましょう。多くの場合自社で発送する料金より安い料金で発送可能です。発送代行業者にはメールカスタマーセンター株式会社などがあり、こちらはDM発送料金を大幅に下げられる、運送業者との料金特約を結んでいます。
インターネット環境の発達と、国民の85%以上がスマートフォンを所持している環境から、広告のメディアミックスは昔よりもやりやすく、また効果も得やすくなっています。場合によっては想像以上の反響を得ることもあります。集客の方法に悩んでいたら、メディアミックス広告を検討してはいかがでしょうか。